思い返せば、目まぐるしい激動の9年間だった。当時勤めていた会社を突然辞め、代表の持田とともに会社を起こした。銀座の一角の雑居ビルに数名、ほんとうに人を幸せにできる不動産を提供しよう、という想いと、磨いてきた営業スキルだけがそこにあった。それから、少しずつ顧客が増え、仲間が増え、オフィスは9GATES.の価値観が細部にまで宿った、広々とした空間へと変わった。事業は不動産というハードから、ライフスタイルへと広がり、私たちが提供できる価値も大きく増した。そして今、9GATES.はまた一つ大きな進化の門出を迎えようとしている。

　もっと働きやすく、働きがいのある会社を目指して、会社の仕組みそのものをつくり変えていく。これまでプレイヤーとして営業しながら、セールスチームを育てきた経験を生かして、システムで社員を応援していくことができないか。それが、今の自身のミッション。人事評価制度や勤務体系・ルールの見直し。新しい制度やルールができ、会社がより会社らしくなることで、幸せになれることも多い。個人ではなく、組織としてどうあるべきかが求められる。けれどその分、組織がフラットでつまらないものになってしまわないように。どれだけ会社が成長しても、9GATES.のスピリットが薄まっていかないように。今こそ原点回帰。理念に立ち返り、「劇的な、生き方」という価値観をより強いものにしていかなければならない。そして、その価値観に共感した仲間が増え、顧客が増え、パートナーが増えることで、世の中に浸透していく。そんな組織でありたいと思う。